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なぜあそこで佐藤だったか

昨日のジャイアンツVSソフトバンク戦は、まるで水島新司のマンガみたいな劇的な幕切れだった。

スポーツ紙は読まないが、ひょっとしたらどこかで、

「なぜ12回裏、王監督は佐藤を投げさせたのか」と話題になってることだろう。

1点を勝ち越した12回裏、ここを守りきればソフトバンクの勝利という場面で、王監督はマウンドにプロ13年目の佐藤誠投手を送る。

数日前に一軍に上がってきて、昨夜が二試合目の登板だという。

この時点でブルペンには久米投手もいたはずだ。

プロ野球の選手起用には、外野やファンにはわからないベンチの事情と言うものがあるだろうし、それをことさらに明らかにする必要もないし、むしろ作戦上の機密ということになる。

そのかわり、プロスポーツを楽しむ側にとっては、それらをああでもないこうでもないと邪推することも権利の一つと言うわけだ。

久米投手に何らかのアクシデントがなかったという前提でいえば、なぜ佐藤誠投手で行ったのか。

私はその答えは「監督が王さんだったから」だと思う。

佐藤投手のプロ入りはジャイアンツだ。

しかし一軍ではさしたる実績を残せず、ソフトバンクに移籍してきた。

王監督は、佐藤投手に、ジャイアンツへのリベンジをさせてやろうと思ったのではないか。

もちろん、佐藤投手にそれなりの実力が備わったと認めたからであることは間違いない。

でも、セ・パ交流戦は、圧倒的にパ・リーグのほうが個人・チームとも成績がいい。

やはり、「打倒セ・リーグ」の思いはパリーグの原動力そのものなのだ。

ジャイアンツのV9時代を支えた王・長島の二人だが、読売グループの二人に対する思いは違うと私は思っている。

かつてジャイアンツを追われた王監督が、同じく放出同然に移籍してきた佐藤投手に見せ場を作ってやろうと考えたと思うのだ。

でもね。

昨日のジャイアンツのヒーロー、9回裏の同点ホームランは元ソフトバンクの大道選手、12回裏の先頭打者出塁は元日ハムの古城選手、そしてサヨナラヒットは元広島の木村拓也選手。

王監督が対峙したのは、すでにかつての生え抜き選手で作り上げた強いジャイアンツではなかったのだ。

どうもトレードや移籍というと日本人的な発想で「都落ち」とか「左遷」みたいな印象でジメジメしてしまう。

一流の選手がそれぞれのプレースタイルを存分に発揮できるチームで活躍することこそ、プロスポーツの面白さをボトムアップすることになると思うのだけれどね。

まあ、高度成長時代からプロ野球ファンの多くはサラリーマンで、そこに自分たちの宮仕え的ヒエラルヒーの構図を重ね合わせて人気が継続し発展してきたのだと思えば、昨今の人気凋落振りもわからなくもない。

真にスポーツの醍醐味とは、やっぱりプレイヤー同士の真剣な勝負にこそあるのだと思う。

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